皆さまこんにちは
今日は10月20日土曜日です。
先週日曜日の施工管理実地試験を終え、長期間中断していたブログの再開準備を整え現在パソコンに向かっております。
7月下旬の書き込みから3か月ほど過ぎ、すでに季節は夏から秋へと移ろいました。
会社の近くの桜の木々は葉を落とし、冬支度を始めています。
あと2か月ほどで2018年が終わり、2019年が始まります。
そして来年は平成から新しい年号へと変わる特別な年。
今上天皇が生前退位されるのは約200年ぶり。
日本国憲法制定後初めての事であり、今を生きる私たちにとって
非常に稀有な瞬間に立ち会える年となります。
学習会で日本の歴史を学ぶ機会の多い私にとって、特別な年となりそうです。
皆さまもこの特別な年を迎えるにあたり、秋の夜長虫たちの合唱を聞きながら
本を開き、歴史を紐解く時間を設けてみてはいかがでしょうか。
最近社内で「組織文化アンケート」なるものを実施しました。
質問項目は
① 組織を家族として捉えているか
② 地域社会に「無くてはならぬ」組織で在るか
③ アイディアや意見を発言しやすい組織であるか
④ わくわくする事や他者を幸せにする事が大好きな組織であるか
というもの。それぞれの項目を点数化したところ平均で54%と散々たる結果となりました。
私達経営者はこの結果を何と受け止め、改善してゆくべきか熟考する必要があります。
私個人的には、彼ら彼女らがやりがい(幸せ)を持ち働けていないこの結果に対し、
申し訳なく、そして忸怩たる思いでいっぱいです。
今回は幸福というキーワードに目を向けてみたいと思います。
2017年に米ギャラップ社が公表した「世界幸福度ランキング」によると、
日本人の幸福度は51位、G7の中では最下位、
ロシアの49位よりさらに低い結果となっています。
戦後驚異的な復興を遂げた日本のGDPは50年で約6倍になり、
物質的豊かさは世界に類を見ないにも関わらず、
幸せを実感しにくい国であるという矛盾がこの結果から見て取れます。
慶應義塾大学大学教授の前野隆司氏の研究によると
人間が幸せを実感できる事柄はわずか4つの因子で構成されているとのこと。
1、 自己実現と成長の因子
(人生の目標、日々の目標を持ちそれを実現するために学習
成長しようとしている人は幸せである)
2、 繋がりと感謝の因子
(人に感謝し、誰かの役に立ちたいと思い行動している人は幸せである)
3、 前向きと楽観の因子
(幸せには前向きさや楽観性が必要)
4、 独立と自分らしさの因子
(周りの目を気にせず、自分らしく生きることが幸せにつながる)
実にシンプルで誰にでも出来そうな4つの因子ですが、
その実行の難しさを幸福度ランキングの順位が物語っています。
逆に首位5カ国はノルウェー、デンマーク、アイスランド、スイス、フィンランド
と全て北欧に位置する国で、人間の愛への強い信頼感、
自己成長への確かな肯定感、
勇気と行動力がもたらす幸福感がそこに住まう人々が持つ共通因子とされています。
私達が住まう日本は海に囲まれた島国であり、昔から地震や津波、
台風などの自然の驚異と向き合う環境におかれてきました。
その中において人と人が協力し試練を乗り越えていくことが
生き残るための最善策であり、それは今も日本人のDNAに
脈々と受け継がれていることが東日本震災時に証明されています。
皆が被災し厳しい環境におかれているにもかかわらず、廻りの人を気遣い思いやり、
助けあう姿を世界中が賞賛しました。
「人には親切にしなさい。」
「食べ物に感謝しなさい。」
「あなたらしくあるがままに生きなさい」
幼少期、大人たちにあたり前に言われたことを今は日常で言葉にしにくく感じます。
現代人は日々の時事的なニュースや娯楽的な話題にばかり関心が行き過ぎ、
お互いに夢や目標を語りあったり、感謝の言葉を伝え合ったりという、
幸せによりよく生きていくための根本的な会話を
あまりしなくなっているのではないでしょうか。
「別に偉い人になる必要はない。
社会のどこにあっても、
その立場立場においてなくてはならぬ人になる。
その仕事を通じて世のため人のために貢献する。
そういう生き方を考えなければならない」
と安岡正篤先生は説かれています。
人が幸せに生きるための4つの因子がちりばめられたこの言葉を常に心に持ち、
日々の生活に反映させていくことで人生が好転していくのではないでしょうか。
そしてこの4つの因子を会社経営の仕組みに織り込み、
ノアで働く社員皆がやりがいと幸せを実感できる仕組みや風土を整えることが、
私達経営者としての役割であると思います。