皆さまこんにちは。
全国的に猛暑となった夏が過ぎ、コスモスの咲く秋が訪れました。
爽やかな秋風に秋桜が気持ちよさそうに揺れています。
過ごしやすい気候に体を動かしたくなるこの時期は各地で多くの競技が催され日本ではラグビーワールドカップが注目を集めています。
発祥の地とされる英国ではサッカーやクリケットと並ぶ人気種目ですが、小柄な体格の日本人には不向きで数年前まではマイナーな種目だったと記憶しています。
「僕らが勝つことで日本の他のスポーツにもいい影響を与えたい」
と日本代表キャプテンのマイケルリーチ選手が話すように現在日本はプールA1位です。13日のスコットランド戦を制せば初のベスト8入りとなり皆の期待が高まります。感動を目撃したいですね。
そしてこの世紀のイベントを誰よりも心待ちにしていたのがミスターラグビーこと平尾誠二さんです。
30年ほど前に放送された「スクールウォーズ」では彼をモデルにドラマが制作されるほどの
ラグビー界のスター選手でした。現役を退いた後は監督として選手指導にあたり、
日本代表監督を務められましたが、2016年10月に惜しくも53歳の若さでこの世を去りました。
名選手、名監督として私たちに影響を与え続ける彼の生き方と数々の言葉は、死してなお強く輝き人々を惹きつけます。
「楕円形のラグビーボールは地面で跳ね返ると、どこへ飛んでいくかわからない。
綿密に考え組み立てたゲーム戦術もボールの飛ぶ方向が予測できない限り
一瞬でくずれてしまう。
そんな矛盾を抱えたスポーツだ」
ラグビーの様に人生は様々な矛盾がありその中を私たちは生きています。
「人間は愚かさとすごさが入り混じっていて、
できれば凄さの方ばかりが出ればいいんだけれどどうしても愚かさがでる。
要するに頭では正しいとわかっていても誘惑に流されてしまう、
愚かさを受け入れてしまう。」
人は良い面とどうしようもない程の愚かさを合わせ皆生きています。
会社という組織の中ではそんな人間を抱え込んで育てていかないといけない。
しかしそんな人たちも存在することで組織が成り立っていることは事実です。
「いいチームはレギュラー選手から控えの選手まで、
自分がチームのために何ができるかを考え行動するという意識が高い」
と言います。
人である限り凄さと愚かさを合わせ持ち、それも受け入れ育て
会社とチームのために一人一人が何を成すべきか
いかに在るべきか
そう考え行動する。
そんな組織が「いい組織」へと進化していけるのだと思います。
平尾さんのような名監督はこの会社にいませんが、一人一人の
自省と改善をすべきだと、彼の言葉と生き様を知りそう感じます。
なにはともあれベスト8をかけた13日の試合をテレビの前で応援したいですね。