昨日は名古屋方面の現場とお客様にご挨拶に伺ってきました。
まずは名古屋の都心で建設中の、お寺の新築工事現場にお邪魔しました。お寺でイメージするのは、平屋で瓦があり、庭園があったりなどと思っていましたが、最近都心部で建てられるお寺は、限られた土地の中でより多くの方が利用出来るようにと、ビルのような形状で建てられることが多いそうです。こちらの現場は6階建てで、一見するとまるでマンションのような作りとなっています。
より便利で快適な生活を求めて多くの人々が都心に集まり、人口に対する土地の割合が不足した結果、限られた場所をより有効に活用するために現状に即したお寺の形状に変化したようです。
多数の工事関係者が行き交う間をぬって屋上に上がり、現時点での防水の仕上がりを確認し、是正箇所を指摘し職人さんに指示を出していきます。施工途中で調整しながら工事を進めることで、仕上がりの向上が望めます。
次は地下へ降り、貯水槽を確認します。地面よりも低い位置にある地下は、車の振動や、体で感じない地面の揺れ等の影響を受け、地下表面に亀裂が入り、貯水槽内の水が外部へ染み出すことがあります。この地下でも何度も水張り試験を行い、補修と調整を繰り返して品質を向上させていきます。気の遠くなるような工程を繰り返しながら、建物は完成に近づいていきます。
工事担当者が何度も現場に足を運び、現状を目で見て確認し、職人さんたちに意向を伝えながら改善改良を繰り返して、最良の仕上がりを目指していく。そこには本や勉強会から得た知識だけでは役に立たず、必要なのはその知識をふまえた行動や、人との対話、失敗と改善、試行錯誤を繰り返しながら知恵を獲得していくことなのでしょう。
現場の担当者の知識と実践から獲得した知恵により、お客様から信用と信頼を得て仕事を任されているのだと実感する外回りとなりました。